治療

20、精神分析

精神分析と言えばフロイトになりますが、無意識の発見は画期的なものと言えます。どうしていいか分からず途方に暮れていた頃、精神分析入門は、私に精神の見方を教えてくれた福音の書でもあります。フロイトの対象疾患は神経症となっていますが、精神分析は認...
治療

19、認知行動療法➀

認知行動療法は、妄想などの思考の癖(自動思考)を自己分析し、妄想が起きた時に思考の癖を修正していく治療法です。これは統合失調症、(躁)うつ病、神経症、すべての精神病(とは言ってもこれらは本質的には区別できませんが)に有効です。ちなみに私の言...
治療

18、SST(生活技能訓練)

SST(生活技能訓練)は、患者さんが自立して社会生活を送るためのトレーニングです。主にコミュニケーションを通して自分の希望・意見を述べて、相手の言い分を聞きながら、より良き解決法を導き出せるようになるのが目標です。時には自分の意見を押したり...
治療

17、暴露反応妨害法

どの症状もきついですが、その中で一番どれがきついかと聞かれたら強迫症状です。強迫症状の治療法で暴露反応妨害法というのがありますが、これは強迫観念が出ている時に、確認行為をやらずに不安をやり過ごすという方法です。 一般的な暴露反応妨害法 例え...
治療

16、思考を助けてもらう・思考を拡張させる

思考を助けてもらう 思考障害の時、思考を助けてもらえれば、いい判断がしやすくなります。 悩んだ時、他人に聞いてみるのはよくある方法です。S君は寮に入りましたので、その点は恵まれました。 前回のブログ(思考障害と対話型思考)の中でS君が風呂に...
症状

15、思考障害と対話型思考

人は思考の土台を失うと、どう考えていいか分からなくなります。 例えば、経済はお金を土台として成り立っていますが、もしお金というものがなくなってしまったら、明日からどう生計を立てていいか分からなくなる人も多いかと思います。特にお金ですべての価...
治療

14、妄想の治り方

妄想の治り方 妄想は人間関係性でもありますから、消えてなくなるのではありません。どちらかというと別の人間関係性に置き換わっていく感じになります。人間関係性についてはこちらの記事を参照ください。(妄想の陥り方)(妄想について) 妄想の治り方の...
症状

13、S君のその他の症状

S君の症状は妄想だけではありませんでしたので、ザっとお話させていただきます。 強迫症状  参考記事:神経症 強迫症状とは、強迫観念に対して確認行為・強迫行為がある訳ですが、「鍵を閉め忘れていないか?」という心配(強迫観念)に対して鍵の確認行...
記事11~記事20

12、終戦記念日

先の戦争で亡くなった方のご冥福をお祈りします。 戦争を振り返リ今後の日本の平和を考える上で、先の大戦がタブー視され、何となく議論が深まらない気がするのは私だけでしょうか。理由の一つに周辺国からの非難が、日本人の思考をストップさせているような...
症状

11、妄想の陥り方

次にどのように妄想に陥ってしまうのかを説明します。ここでは私の経験をお話します。主治医が精神病だったなんて皆さん聞きたくないとは思いますが、参考になると思うので聞いてください。 症例として扱いたいので、当時の私をS君とします。これはあくまで...