25、学校生活のしのぎ方

治療

今からお話するのは、普段の診療ではアドバイスしたことない方法です。一応大学生を想定しています。みなさんの置かれている状況は、それぞれ違うと思いますが、参考にしてみてください。

住むところ

まずは、住むところですが、親元離れる時は、集団生活できるところにしましょう。寮があれば、ぜひ利用してみてください。一緒に住んでいるだけで友達もできます。やはり気づきや学びは他人から得られることが多いですから。

どのキャラにするか

次に、どういう風に周囲から見られて、学校生活を送るかを決めます。同級生たちと同じように学業生活を送るのは困難なので、そこをどう説明するかが、必要になります。

私が思うに、次の3つのうち、どれかになると思います。
➀バカと思われる。
②いいかげんな奴と思われる。
③精神病患者と思われる。
それぞれ説明していきましょう。

➀バカと思われる。
これができれば最強です。まぬけな事もするでしょうし、人の話も理解できないこともあるでしょう。友達もバカだなーと言いながら、勉強を教えてくれると思います。先生もあいつはバカだからなーと諦めて単位をくれるでしょう。

②いいかげんな奴と思われる。
バカと思われるのはちょっとなーと抵抗がある人は、いいがげんな奴でいきましょう。小さな事にはこだわらないぞ。勉強なんかチマチマしないけど、本気を出せばできるんだぞ。でも滅多なことでは本気出さないぞみたいな。この場合、先生には「そんなんじゃダメだぞ!」「もっとしっかりしろ!」と怒られますが、単位はくれるでしょう。

③精神病患者と思われる。
仕事をされている方は、精神病患者でいいと思いますが、学生の方は➀②でもいいんじゃないかと思います。治るには友達の関与が必須なので、友達が遠慮して、交流が減ってしまわないように気を付けてください。ちなみに、私の学生時代は精神科のハードルが高く、また精神分裂病と診断されるのが怖くて、病院には行けませんでした。

授業について

先生がいくら教え子に単位をあげたいと思っていても、出席日数が足りなければ助けられません。出席日数は死守しましょう。でも、授業に出ても頭に入らないし、苦痛なだけなので、できるだけ出席日数は、ぎりぎりを狙いましょう。

S君談
大学1年の前期に、これだったら理解できるかなと思った歴史の授業があったのですが、前期の期末テストを受けて結果を見たら、まさかの不可。授業にがんばって出ても、単位は取れないと悟ったので、できるだけ授業は出ない方針にしました。                 

私の学校では、早退や遅刻が3回で、欠席1日分となりましたので、出席をとってから抜ける、遅れて来て先生に遅刻しましたと報告すれば、これだけで出席率66%にはなります。あとは先生によって出席のとり方が違いますので微調整してください。

だるくて動きたくない日もあるかと思いますが、授業に出なくてもできるだけキャンパスには行きましょう。学生食堂で食べたり、掲示板の前でうろついたりしていれば、友達にも会います。友達も会えば、「今度、小テストがあるよ」とか、「今度、当てられる番だよ」とか教えてくれるので、情報が得られます。当てられる時は、全く答えられないのは論外ですが、予習してきた感があれば間違ってても大丈夫です。あとは先生が訂正して講義してくれるでしょう。

テストに関しては、過去問や友達のノートを見せてもらって対策しましょう。授業を聞くより、こちらの方がよっぽど苦痛な時間を減らせます。優先順位をつけ、厳しい先生の科目から勉強しましょう。点数は及第点ギリギリの60点狙いです。追試、追々試まで視野に入れて対策すれば、何とかなるでしょう。

実験・実習について

実験や実習は、指導教官がつくし、その度にレポートを求められるので、授業のように抜け出すことは難しいでしょう。しかし、実験や実習は、作業療法・SST(生活技能訓練)になりますので、大変ですが、がんばりましょう。帰ったらグッタリと疲れ、寝込むことになるでしょうが、それ位でいいのです。

実験・実習は、大抵数人単位の小グループになりますので、分からなければ友達に聞けますし、見よう見まねでやればなんとかなるでしょう。

その他

あとは、友達と一緒に遊びに行きましょう。これが一番大事です。後悔のないよう、遊んでください。

S君談
実際は、正直卒業できるとは思っていなかったし、ましてや医者になれるとも思っていませんでした。大学時代が最期かもと思い、後悔のないよう、遊んでおこうと思ってました。                            

注意!
最後に、これらは自己責任でやらないと、うまく機能しません。必ず自己責任でやってください。

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